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ジブリテイストの3rd Party世界設定「Obojima」の紹介 ── 3. Obojima 観光ツアー

はじめに

この記事は 2025 年 4 月 9 日に YouTube チャンネルにて配信した 【ジブリ・ゼルダ風 5e 世界設定】Obojima ツアーへ行く! の出演者用メモを公開用に加筆・修正したものです。

『Obojima: Tales from the Tall Grass』の掲載内容のうち、世界観の理解のためにプレイヤーが閲覧しても良いとされている範囲のみを扱った内容となっています。

★ この記事はサイズが大きいため3部に分けて構成されています。

  1. 全体概要と世界観
  2. 追加ルールとプレイヤー・オプション
  3. Obojima 観光ツアー ※この記事です

基本情報

★ 配信中に表示していたアニメーションおよび BGM は Alchemy (シーン進行型のオンラインセッションツール)のマーケットプレイスから購入したものです。Alchemy 上でのみ使用できます。

また、記事中の画像は D&D Beyond で購入した 『Obojima: Tales from the Tall Grass』 より一部引用しています。

Obojima の地理

Obojima は大まかに 7 つのエリアに分かれており、それぞれに住民の住む共同体やランドマークが点在しています。ここではプレイヤーに開示可能な範囲で、各エリアをご紹介します。

Map of Obojima

シュリタシの贈り物(The Gift Of Shuritashi)

島の最も西部の地域は、かつて Obojima をさまよっていた伝説の 精霊(Spirits) シュリタシにちなんでこのように名付けられました。緑豊かな土地で、農地や森、草原、丘陵地帯が美しく広がります。谷間を流れる穏やかな川が、「贈り物」として知られる海岸と黄金のビーチへと流れ込んでいます。

住人は主に農民や職人で、農業や牧畜などを営みながらゆったりと生活しています。職人たちもまた、精巧な工芸品の中にシュリタシの精神性を見事に表現しています。茅葺き屋根と開かれた市場のある集落は、周囲の自然の美しさを引き立てる素朴な魅力を醸し出しています。

自然の穏やかな静けさと日々の穏やかなざわめきが融合し、偉大なる精霊シュリタシの遺産が、葉のざわめきや波の打ち寄せる音の一つ一つに響き渡る聖域を作り出しています。

沿岸ダイバーのロッジ 南支部(Southern Coastal Divers’ Lodge)

沿岸ダイバーのロッジは島の東西南北に 4 つ存在していましたが、現在も稼働しているのは南北の2箇所のみです。船員ギルド(Mariners’ Guild) の拠点となっており、数名のギルドメンバーが居住しています。時には海の魅力にとらわれた他のゲストや研究者も滞在します。

ロッジは崖の壁に設置されており、海の領有権を主張している ライオンフィッシュ・キング(Lionfish King) の戦士たちの襲撃を防ぐのに最適な場所となっています。

Coastal Divers Lodge

マタンゴ村(Matango Village)

島の中央北にそびえ立つ アーボラ山(Mount Arbora)、その西のふもとは湿地帯となっており、森には魔法の力が満ちています。この地で育つ菌類は驚くほど巨大化し、人が住めるほどのサイズになります。かつては何もなかった森には、いまや壮麗な家々や商店が立ち並んでいます。

Matango Village

オキリ村(Okiri Village)

アーボラ山(Mount Arbora) から南に流れる川は東西の街道と交差し、オキリ村は重要な交差点となっています。多くの旅人たちがこの村を通り、外のニュースを運んできますが、農地のすぐ向こうに広がる広大な ゲイル平野 の危険からはある程度の距離を保っている状態です。

周囲にはなだらかな丘陵地帯と小さな森が広がり、牧歌的な雰囲気で住人は誰もが互いを知っています。村は小さいながらも多様な人々が暮らしており、ナクダマ(Nakudama)、ヒューマン、エルフが何世代にも渡ってこの村を故郷としてきました。農家や職人だけではなく、シープドラゴン(羊竜)の遊牧民による羊毛製品でも有名です。

村の歴史はナクダマの時代(約 2000 年前)まで遡り、当時も今もさまざまな 精霊(Spirits) が集う場所となっています。

Okiri Village

ショーム寺院(Temple Of Shoom)

このエリアの南にある「エリオール湖(Lake Ellior)」の水面に、古代の ナクダマ(Nakudama) の神殿がその大部分を水没させた状態で建っています。時の流れと長い間放置されていたためにダメージを受けてはいるものの、その構造の大部分はほぼ無傷で残っています。

ナクダマ王朝の最盛期には、この地は最大の集落・聖地であり、この神殿は子どもを孵化させ、育てる場所として使用されていたようです。現在ではナクダマですらこの地を訪れることはほとんどありませんが、この地を取り巻く文化的な忘却は意図的なものだったのでは?という考え方もあるようです。

Temple Of Shoom

砂の村 - タイドウォーター村(Tidewater)

この村は変化が絶え間なく続くため、同じ姿を見ることは二度とないでしょう。そのため、この村には「砂の村」という俗称がついています。

この村の彫刻家たちは、特別に訓練された巨大なカニの力を借りて、技術の限界に挑戦し、奇想天外な建造物を作り上げるために互いに競い合っています。村の外観の儚さは、住民にとっては文化の誇りであり、彼らは村を色鮮やかに見せるために色のついた砂を作ることさえあります。

Tidewater Village

精霊マーケット - ウルワ村(Uluwa)

廃墟となった波止場の魚市場の上に、活気あふれる 精霊界(Spirit Realm) の街ウルワが浮かび上がります。あらゆる種類の精霊が、商売やおしゃべり、そしてここで起こるお祭り騒ぎを求めてやって来ます。また、ここは物質界から精霊界へと渡るための通過点としても頻繁に利用されています。

Uluwa Spirit Market

原初の時代の都市 - ヤタモン(Yatamon)

島の南西の海岸近くにあるこの街は、 原初の時代(the First Age) からの遺跡であり、あらゆる記録が残る以前から存在していると言われています。ここは約 1 万人の人が暮らす最大の都市であり、背の高い家々、狭い路地、急な坂道、軒を連ねる商店、そして曲がりくねった階段が特徴的な街です。

自転車、軽トラック、自動販売機など、原初の時代特有の技術が溢れています。あらゆるものが行き交う交易の中心地として知られ、若者たちはこの街に集まり、いずれかの勢力に加わったり、地元の職人から技術や工芸を学んだり、あるいは単にこの魔法のような街の活気に浸ったりしています。

この街は深い謎に包まれたところでもあります。数千年も前の遺跡や遺物が、今もなお健在な理由は解明されていません。この街は奇妙な出来事、独特の魔法、そして古の風変わりな 精霊(Spirits) に満ちており、島で最も奇妙な場所の一つとなっています。

Yatamon City

温水地(The Land Of Hot Water)

島の中央北にそびえ立つ アーボラ山(Mount Arbora)、その北東の麓と海の間には温泉の地が広がっています。この乾燥した広大な地域には、天然温泉、沸き立つ池、そびえ立つ間欠泉が点在し、ミネラル豊富な土壌が風景を鮮やかな赤と黄色に染めています。

この地では産業と癒しを融合させた独特の文化を構築しています。地熱エネルギーを鍛冶場の動力源や家の暖房に利用し、心地よい温泉やサウナも楽しんでいます。近年、発明家たちの間では飛行への関心が高まりつつあり、彼らは空を舞う鳥、間欠泉、上昇気流からインスピレーションを得て、あらゆる種類の飛行機械を作り上げています。

この地の沿岸部の海域は温かく、光る魚から恐ろしい海蛇まで、エキゾチックな海洋生物の安息の地となっています。人々はこれらの生き物を畏敬の念と警戒心をもって見ています。

この地域の住民の世界観は、この環境の破壊力と生命力によって形作られており、物事を二元論的に捉える傾向にあります。このような形でこの灼熱の山岳地帯は、住民たちの芸術や哲学を形成しているのです。

チーシュエイ茶房(Chisuay’s Teahouse)

カリスマ性と多様性に富んだ茶道の家元であるチーシュエイ氏が経営している茶房です。

この茶房は Obojima でもかなり有名で、遠くの村の商人でさえここの伝統的なお茶を販売しています。島のご家庭の多くで、最も有名なブレンドである「チーシュエイ天国茶(Chisuay’s Heavenly Tea)」のパッケージを見かけるでしょう。

Obojima の島民たちはお茶が大好きで、お気に入りのブレンドについて喜んで説明し、その効能について長々と語ります。お茶の愛好家であればこの茶房の場所を地図で指し示すことはできるでしょうし、実際に聖地巡礼をしてその素晴らしさを絶賛している人もたくさんいることでしょう。

Chisuay’s Teahouse

沿岸ダイバーのロッジ 北支部(Northern Coastal Divers’ Lodge)

沿岸ダイバーのロッジは島の東西南北に 4 つ存在していましたが、現在も稼働しているのは南北の2箇所のみです。北支部の建物は「ペリカンの巣灯台(Pelican’s Nest Lighthouse)」を拠点としています。スカイ・カイト渓谷(Sky Kite Valley) 沿いの海外線からすぐ沖合、崖から北に海へ突き出た岩だらけの岬にあります。

ここは数十年前にギルドが設立した 4 つのロッジの最初のもので、最盛期には、ギルドのリーダーである海洋冒険家、キャプテン・クリントック(Captain Clintock)の本部兼住居として機能していました。しかし、それは何年も前のことであり、今では人々のギルドへの熱意も薄れ、支援も少なくなってきています。最盛期の壮大な計画の名残として残っているのは、一部建設途中の増築部分と離れの建物の崩れかけた残骸だけです。

Northern Coastal Divers Lodge

猪岩温泉(Hogstone Hot Springs)

アーボラ山(Mount Arbora) の源泉が山腹を流れ下り、はるか下流の「ヨン川(River Yon)」へ流れ落ちるにつれて熱を失ってゆきます。伝説によると、ヨンと呼ばれる偉大な川の 精霊(Spirits) が時折、巨大なイノシシの姿で温泉に浸かり、大きな岩に毛をこすりつけていたそうです。

現在では、温泉へ向かう旅人たちのために温泉施設が築かれています。標高の異なる場所に大きな浴槽が作られており、湧き出るお湯を湛えています。温泉の流れに沿って木造の小屋が点在し、滑らかな石畳と階段で結ばれています。

温泉は昼夜を問わず、すべての旅行者に解放されており、共同の大浴場とプライベートな小浴場があります。バードが穏やかな音楽で人々を楽しませ、また同時に注意深い浴場のスタッフが来場者の求めに応じてくれます。夜は特に、1 万個のキャンドルの暖かな光が温泉と歩道を照らし、より一層美しくなります。

Hogstone Hot Springs

スカイ・カイト渓谷(Sky Kite Valley)

海岸に向かって傾斜する谷では、地熱の活動が頻繁に見られ、暖かい空気が空高く吹き上げられます。ほぼ毎日、「スカイ・カイト」と呼ばれる海辺の街の上空では、凧揚げの祭典や競技会が開催され、色鮮やかな光景を楽しむために各地から人々が集まります。この街の規模は、島の南端にあるヤタモン(Yatamon)に次ぐものです。

街は地域によって 2 つの地区に分かれており、水辺の「ソルトワード地区(Saltward)」には漁師、造船工、商人が住んでいます。階段状の坂を登っていくと、やがて凧上げで有名な人々が住む「スカイワード地区(Skyward)」へ入ります。両地区の境目は「ウォーター・ライン(the water line)」と呼ばれ、同名の有名なパブがあり、夕方から早朝まで人々で賑わいます。

この街の人々は自分のプロジェクトに没頭するあまり、島の他の地域の出来事からかなり隔絶されています。

Sky Kite Valley

アーボラ山(Mount Arbora)

Obojima の中央北にそびえるアーボラ山は、島の最も神聖な山であり、神秘的な守護神でもあります。雪の山頂は島のどこからでも眺めることができ、そこからの雪解け水が川となって緑豊かな森と肥沃な平原を縫うように流れています。それぞれの川には 精霊(Spirits) の長老が宿っており、それにちなんだ名前がつけられています。

ただし、この山には危険もあります。斜面は険しく、濃い霧と岩山に覆われています。また、太古の時代から生息しているという、巨大なクリーチャーが山肌を闊歩しているのです。

人々はこの神秘的な山に畏怖と崇敬の念を抱いていますが、その峰々に宿るとされる秘密と力を求めて入山する者もいるようです。

グレイステップス(The Graysteps)

アーボラ山の南の斜面にあるこの小さな集落は、精霊(Spirits) が近寄らない奇妙な場所です。その理由は諸説ありますが、最も有力な説は、村を取り囲む風雨にさらされた石像のせいだということです。この街への道は非常に険しく、一年の大半は雪に覆われています。

この地に住む人々は「静かに暮らす」ことを求めており、旅人には冷たく、よそよそしく感じるかもしれません。しかし実際は、精霊に対するあらゆる疑念がこの街の人々の間に蔓延しているのです。霊媒師や千里眼の持ち主たちは、精霊界(Spirit Realm) からの絶え間ない騒音を鎮めるためにここに住んでいます。人々は、悪い精霊から逃れるため、あるいは精霊と対峙するための専門家やアイテムを求めて、グレイステップスを訪れます。

The Graysteps

ジュマガのねぐら(Jumaga’s Roost)

アーボラ山の西側の峰には、Obojima の空を旋回する巨大な スカイ・サラマンダー(Sky Salamander) の巣があります。山麓で牛を放牧する酪農家にとって、これは大きな脅威ではありますが、山の魔力が宿った牧草を食む家畜は丸々と太って幸せになるため、危険を冒す人がたくさんいるのです。

低い峰の近くには「供物の棚」として知られる岩棚があり、何世紀にもわたって人々は様々な理由でここに供物を捧げに来ます。家畜への視線を逸らす目的の酪農家もいれば(本当に有効かは不明)、単にこの場所まで聖地巡礼することで力と知恵が得られると考える人もいるようです。

Jumaga’s Roost

鉄工所の街 - トグル(Toggle)

アーボラ山の東の斜面に位置する鉱山の町です。何世紀にもわたる採掘によって、岩盤から巨大な X 字型に掘り出された人工の峡谷の斜面に築かれています。

峡谷の鉱山はとっくに枯渇しており、空になった坑道は改修され、現在約 200 人がトグルを故郷としています。住民の多くは山腹のいたる所で鉱夫として働いていますが、商人や職人も町の中心部に店を構え、この街を訪れる旅人や貿易商にサービスを提供しています。

Toggle Town

ゲイル平野(The Gale Fields)

Obojima の中心部に広がる平原です。まるで生命が息づいているかのような草原や、太古の海底が変貌したかのような幻想的な光景が広がります。決して安全ではありませんが、島の端から端へと移動するのに最も手っ取り早いルートとなっています。

この平原に作られた街道の多くは、郵便騎士団(Courier Brigade) によって騎士の安全のために開拓されました。しかし、最も古い街道は ナクダマ(Nakudama) の古代都市 リリーウィン(Lilywin) の名残と考えられています。

この広大な平野にもコミュニティが存在します。中でも興味深いのは、遊牧民である 竹馬族(Stiltwalkers) です。彼らはこの環境に適応し、背の高い草の上を竹馬で歩き、12 フィートの高さを移動する住居も備えています。

フィッシュ・ヘッド魔女集会の領域(Domain Of The Fish Head Coven)

ゲイル平野は、強力で秘密主義的な 魔女集会(Covens) の領域となっています。この集落には神秘的な地上絵や石積みが点在しています。その境界は魔法の生垣で区切られており、誰かがそこを越えると集落のリーダーたちに警告が送られる仕組みとなっています。東西南北に楼閣が設けられ、三人組の魔女が守備にあたっています。

この領域まで旅をする者は通常、材料の購入や、島の他の場所では見つけられないような特定分野の秘術の専門知識を求めています。

Domain Of The Fish Head Coven

這い回る樹冠(The Crawling Canopy)

その名の通り、果てしなく曲がりくねり、何マイルにも及ぶ道跡を残す巨大な森です。300 年ほど前に出現したこの森は秘密に包まれており、どのような強力な魔法によってこの森が移動できるのか、なぜゲイル平野の境界から決して出てゆかないのか、誰にも分かりません。

森の奥を見て運良く生還した人々によると、森の地表付近に生息するクリーチャーはほとんどおらず、樹冠付近で森と一緒に移動しているとのことです。

時にこの森は一箇所に数日から数ヶ月間留まり、好奇心旺盛な者たちをその奥深くへと誘います。

The Crawling Canopy

黒水湿地(The Brackwater Wetlands)

Obojima の東の端には、霧に包まれた湿地が広がっており、廃墟となった集落が濁った水に沈んでいます。この地域を襲った津波によって木製の支柱は折れ、塩分を含んだ水が折れた木々の節くれだった幹を濡らしています。

津波以前から、野獣やモンスターが跋扈するこのエリアにはほとんど集落が存在しませんでしたが、腐敗(Corruption) が見られるようになってからは更に危険な地域となっています。それでもなお、ハクモンのラーメン屋 のような安息の場所を見つけることもできます。

腐敗海岸(Corrupted Coastline)

Obojima の南東の海岸はかつて手付かずの場所でしたが、今や不穏な 腐敗(Corruption) の侵食の現場となっています。黒いタールのような物質が、虹彩のような紫、緑、あるいは赤みがかったオレンジ色をゆらゆらと漂わせています。

3 ヶ月前、島を揺るがす地震とそれに続く津波の後、腐敗が出現しました。津波が引いた直後、腐敗の巨大な波が海から現れて岸辺に押し寄せ、数マイルにわたって内陸に流れ込み、泥に覆われた広大な荒廃地帯を残したのです。

時間が経つにつれて、一部の地域では腐敗の進行が鈍化し、場所によっては完全に停止したようです。

Corrupted Coastline

ポールウォーター村(Polewater Village)

数ヶ月前、津波が Obojima の東海岸を襲うまで、ポールウォーター村は 100 人以上の住民と漁船団のある活気ある漁村でした。

元々島の住人はこの村について詳しくは知りませんでしたが、津波以来この村の漁船団の姿が目撃されておらず、色々な噂が立っています。黒水湿地を通る 郵便騎士団(Courier Brigade) の街道は津波で流され、また、海の領有権を主張するフィッシュ・フォークの攻撃も激化したため、海路も通行不能となっています。

Polewater Village

グッディ・マート(Goodie Mart)

黒水湿地の中にはしばしば濃い霧に包まれている古代の森、モロダ(Moloda Woods)があります。その奥深くに足を踏み入れれば、グッディ・マートの薄暗い灯りに気がつくかもしれません。

この店舗は 原初の時代(the First Age) の遺跡であり、かつては喉の渇きと空腹に苛まれた旅人たちが休憩のために立ち寄った場所でした。現在は一台の自動販売機が静かに佇んでいるのみですが、他の多くの遺跡と同様に、経年劣化をしながらも今もなお健在です。

ネオン・サインが時々パチパチと鳴り、蛾の 精霊(Spirits) たちが店内をかすかに照らします。この店を実際に見た数少ない人々は、ここを呪われた場所だと信じており、誰も足を踏み入れようとしなかったそうです。

Goodie Mart

ハクモンのラーメン屋(Hakumon’s Ramen Shop)

Obojima の東側、沿岸高地(The Coastal Highlands) の麓には、「ペリカン・ウェイ(Pelican Way)」と呼ばれる長く荒い道路があり、草木が生い茂る様子は全くありません。その道路の果てに、日が暮れてからしか開店しないラーメン屋があります。

店の建物は 原初の時代(the First Age) の遺跡であり、ラーメンを提供するためだけに作られた簡素で堅牢な木造建築となっています。

ここではハクモンという名の、鬼のような見た目の 精霊(Spirits) が、他の精霊たちの助けを借りて匠の麺とスープを提供しています。

Hakumons Ramen Shop

ダラの村 - ロア・カラ(Roa Kala)

学者によると、300 年前、最初の ダラ が森から現れ、遊牧民として世界を放浪し、亡くなる前にロア・カラを建国したそうです。この村では生まれたばかりのダラが最初の 1 年ほどを過ごしますが、ほとんどのダラは、自分たちをこの世に生み出した木々こそが “本当の” ロア・カラだと考えています。いずれにせよ、ロア・カラは、最初のダラの足跡を辿るすべてのダラの誕生の地なのです。

現在のロア・カラは、中央のホールを 100 棟ほどの簡素な天井のない建物が囲む村となっています。この中央ホールは「ホム・ダ(Hom-Da)」と呼ばれ、最初のダラの家として知られています。そこでは村中のダラが集まって宴を催し、交流し、物語を共有します。

Roa Kala Village

沿岸高地(The Coastal Highlands)

Obojima の南に位置する海岸高地は ゲイル平野 の緑豊かな広大な大地と、霧に包まれた 黒水湿地 から雄大にそびえ立っています。

風になびく丈夫な木々、起伏のある草原、そしてゴツゴツとした岩が生い茂る険しい台地で、その先は息を呑むような断崖絶壁で海と面しています。この崖には洞窟網が広がり、勇敢な探検家たちをその深淵へと誘います。

オパール滝(Opal Falls)

「ささやく森(Whispering Forest)」の深い森を探検したり、もしくは「ディン川(Din River)」の急流を上っていくと、Obojima で最も高い滝であるオパール滝の轟音を耳にするでしょう。滝に近づくにつれ、この雄大で神聖な場所を中心に生活を築いてきた、色彩豊かな人々に出会うことでしょう。

人々はこの滝の力強い流れを利用するため、崖の斜面に建造物を建設し、製粉所からエレベーター、木工道具まで、あらゆるものの動力源としてきました。一流の木工職人や宝石職人がここに集まり、芸術作品を生み出しています。

オパール滝は「ブルー・バック湖(Blue Back Lake)」に流れ落ちます。この湖の名前の由来は、ディン川を遡上し、はるか北の産卵地へ向かうブルー・バック・サーモンが豊富に生息していることから来ています。

Opal Falls

ブロークン・バード飛行場(Broken Bird Airfield)

この飛行場は 原初の時代(the First Age) からの遺跡で、滑走路が残されています。格納庫や簡素な管制塔も見られます。滑走路の隙間からは低木が生い茂り、その周りには古代の飛行機の残骸が散らばっています。

現在ではハーピーが巣食う危険な場所と化していますが、若き守り手(Young Stewards) にとっては勇気を試す絶好の場所となっており、ここから何か小物を持ち帰ることは一種の通過儀礼ともなっています。

Broken Bird Airfield

AHA 本部(AHA Headquarters)

AHA は、島の南東の端、海を見下ろす岬に建つ古い天文台に本部を置いています。Obojima の歴史や数々の謎について知りたい場合は、この辺境の地を訪れると良いでしょう。

この天文台は博物館、図書館、そして実験室の要素を兼ね備えています。記録保存者たちはここに島最大の文献、カセット・テープ、ビデオ・テープのコレクションを保管しています。彼らは 原初の時代(the First Age) の言語の多くを解読し、遥か昔の時代の技術の謎を解き明かしてきました。

AHA Headquarters

浅瀬(The Shallows)

Obojima を囲むように、砂地の海底が何マイルも続く広大な海底地帯が広がります。サンゴ礁が織りなす複雑な迷路は、聖域であると同時に戦場にもなり、多種多様な海のモンスター、精霊(Spirits) 、そして海洋生物の住処となっています。忘れ去られた時代の難破船、原初の時代(the First Age) の沈没した建造物、そして精霊や野獣に守られたサンゴの洞窟に眠る宝物など、様々なものが存在します。

この浅瀬は、羽毛のような毒の棘で飾られた王冠を戴く ライオンフィッシュ・キング(Lionfish King) と、その恐ろしい容貌と短剣のような歯で恐怖と畏敬の念を抱かせる 毒蛇のレックス(Venomous Rex) という、恐るべき二匹のライバルに支配されています。この二人は数十年にわたりそれぞれの領分を固持していましたが、腐敗(Corruption) の到来以降、ますます敵対関係を深めています。

ライオンフィッシュ・キングの領域(Domain Of The Lionfish King)

Obojima において、最も派手で悪辣なクリーチャーの一人が ライオンフィッシュ・キング(Lionfish King) です。自称君主でありながら、傲慢で気難しい、虚栄心の強い彼は、海賊団とバラクーダ(barracuda)の戦士たちを率いて、西の浅瀬の魚人(fish folk)たちを支配しています。彼は、浅瀬の全域が正当な領土であると宣言し、海賊たちがその権威を行使するために海域を巡視しています。浅瀬にあるもの全てが王の勅令によって彼の王国の一部となっています。

Domain of the Lionfish King

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